砂壁リフォームとは
砂壁の特徴
砂壁とは、石膏(せっこう)ボードやモルタルといった下地の表面に、石材や鉱物、ガラスなどを粉砕した色砂と糊液を混ぜ合わせたものを塗布(とふ)して仕上げた壁のことを指します。砂壁は温度調節に優れており、高温多湿な日本の気候には適しているため、古くから日本の住居で使用されてきました。一方で、時間経過とともに劣化が進むと、砂が剥がれ落ちやすくなってしまうため、メンテナンスが必要です。
砂壁リフォームで用いられる工法
砂壁リフォームには、主に6つの工法があります。1つ目は新たに砂壁を塗り直す方法、2つ目は調湿効果が高く耐火性にも優れた珪藻土(けいそうど)に塗り替える方法、3つ目はカビの発生を抑える機能を持った漆喰(しっくい)に塗り替える方法、4つ目は壁紙を張る方法、5つ目はペンキを塗る方法、6つ目は砂壁の下半分に羽根板を張る方法です。それぞれ費用と工期が異なるため、ご自身の要望に合わせて選択することができます。
砂壁リフォームの費用相場
6畳の和室の砂壁をリフォームする場合、新たに砂壁を塗り直す工法であれば5〜10万円、漆喰や珪藻土に塗り替える工法であれば7〜13万円、壁紙を張る工法であれば10〜15万円、ペンキ塗装であれば10万円以下、羽根板を張る工法であれば15〜18万円が相場です。
砂壁リフォームを検討するタイミング
砂壁リフォームを検討するタイミングとしては、何もしなくても砂がポロポロと落ちてくるようになった時、砂壁にカビが生えてしまった時、砂壁に傷やヒビが入ってしまった時がおすすめです。放っておくと、カビやダニが発生して広がる恐れもあるため、早めの対応を心がけましょう。
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