リフォームの定義

「リフォーム」とは、一般的に、古くなった建物を新築の状態に戻すことを指します。マンションやアパートでは、入居者の退去後に、元の部屋の状態に戻す意味でも使われることがあり、その場合は「原状回復」と呼ばれます。似た言葉として「リノベーション」がありますが、こちらは既存の建物に大規模な工事を行うことで、住まいの性能を新築の状態よりも向上させたり、価値を高めたりすることを指します。

リフォームの目的

「リフォーム」という言葉の由来となっている英語の「reform」という単語が、「悪い状態からの改良」を意味するように、破損や汚れがあったり、老朽化していたりする部分を、新しくする、もしくはきれいにして、より快適に使えるようにすることが目的です。

リノベーションとの違い

「リフォーム」が、悪くなっている状態のものを、元の状態に戻すための機能の回復という意味合いを持つのに対して、「リノベーション」は既存の建物や住空間にプラスアルファで新しい機能や価値を付与し、向上させることを表します。そのためリノベーションでは、老朽化した部分を新しくするだけでなく、住まいの空間をよりデザイン性の高いものに改良したり、住環境を現代的な印象や自身のライフスタイルに合わせて、間取りや内外装などを変更したりすることなどが含まれます。

リフォームの具体例

代表的なリフォームの例としては、キッチンの入れ替え、バスタブの交換、洗面台の入れ替え、トイレの交換、ヒビが入った外壁の塗り直しや、屋根の張り替え、壁紙の張り替えなどが挙げられます。また、ドアを新設し、間仕切りを撤去することでできる簡単な間取り変更や、壁や床の一部を断熱素材に変え、耐震性の高い素材に変更することもリフォームに含まれます。